受験体験記


成16年8月23日、24日とハワイで受験してきました。
簡単な受験体験記をまとめたので、よろしければご参考までにどうぞ。
また、皆さんからの受験体験記も大大大募集しています。フォームを作成しましたので、是非とも貴重な体験をお教え下さい。よろしくお願いします!!!
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また、受験体験記を書くつもりは無い、もしくは未受験の方で、「こんな情報が知りたい」というご要望がある方は、メールをお寄せ下さい。ご参考にさせて頂きます!!


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では、以下私の受験体験記です。
出発
下見
本番(スタートまで)
ハワイ会場に関して
試験の印象
試験終了
バスについて





出 発

ず出発前に荷物を確認しました。以前掲示板で「いるものリスト」の書き込みをもらっていたので、貴重な意見を活かすべく、再確認しました。
以下、書き込みを頂いたものの転記です。
必須
・パスポート
・NTS
・クレジットカード(身分証明として)
・Prometricの地図
・常備薬
あれば是非
・上に羽織るもの
・折りたたみ傘(以前、コンベンション(←昔の会場)に歩いて行くとき雨に降られたので役立ちました。)
・ウィダーインゼリー、カフェイン入りの栄養ドリンク(飲みなれたもの)
・目覚まし時計(まあホテルの部屋にもありますが・・)
●イヤープラグ(耳栓)⇒集中力を維持するため
●バンテリン⇒肩こり緩和のため
●ピップエレキバン⇒同上
●目薬⇒眼精疲労緩和のため
●フェイシャルペーパー(FACIAL PAPER)⇒気分転換のため
●チョコレート⇒集中力を高める効果があるそうです
●MD(講義録音分)⇒歩きながら、飛行機の中で、受験会場までの道すがら、etc・・・机に向かわずして記憶力を維持できます
不要
・参考書など大量の資料(どうせそんなに勉強出来ない)

 よし、全部ある。これで大丈夫です。さ、いよいよ出発、成田空港へ車で行って、チェックイン!当然便は予約してあったのでスムーズに行けました。が、隣のカウンターを見ると張り紙とキャンセル待ちっぽい長蛇の列が。張り紙を見てビックリ!「
グアム便は台風直撃の為全便欠航です、復旧の見込みは今の所立ってません」との事。これは悲惨だ。もし私がグアム受験を選んでいたら・・・・泣くに泣けない事になってたでしょう。次の日に着いたとしても当然スケジュールが一日ずれ込む訳はないだろうし、お金は返って来たとしてもまた行く機会を作るのは困難でしょう。そんな理由で受験不可にだけはなりたくないな。ハワイを選んどいてほんとに良かったです。皆さんも、まぁどうしようも無いですが台風のシーズンに受験するとそんな事があり得る、と考えていた方がいいかもしれません。

 
本とハワイの時差は19時間。日曜の夜に日本を出発するのに、到着は日曜の朝になります。飛行時間は約7時間半、つまり飛行機の中では勉強は絶対にせずに寝る事が一番の時差対策になると思います。ハワイ受験の方は飛行機の中で勉強するのは得策とは言えないでしょう。私は飛び立って数分で爆睡しました。おかげでハワイに着いても大した時差ボケも無く過ごせました。
(補足:出発の日の日記


下 見

 
ワイに着いて、チェックインを済ませてからタクシーでハワイの会場に向かいました。日本からプリントアウトして来たプロメトリックセンターの地図しかなかったので不安でしたが、タクシーの運転手にその紙を渡したらすぐに連れて行ってくれました。地図を見ている、というより住所ですぐに分かるようです。「ビショップst.1132」と言えばすぐに連れて行ってくれます。
 私はハレクラニ(ハレクラナ?自信無し)というホテルに泊まっていたのですが、そこからタクシーで20分くらい、3日間(下見、本番2日)とも13ドル〜14ドルで行けました。ホテルにはタクシーが常駐しているので、前日に予約を入れる必要も無く、玄関を出たらすぐに乗れました。バスもありますが、やはりタクシーを使うのがベストだと思います。
 到着したビルは近代的なオフィスビルと言った感じでした。その日は日曜だったので中には入れませんでしたが、いよいよ明日ここに来て試験を受けるんやぁ、と思ったらなんだか表現出来ない感覚に陥りました。いずれにしても必ず下見をする事をお勧めします。
 周りには食べ物屋さんがかなりありました。有名所ではマクドとケンタッキー、寿司バーもあったし、日本で言う大衆食堂みたいな店が軒を連ねてたし、食事に関しては全く困らないでしょう。ちなみにマクドは日本語のメニューが置いてありました。
 下見を終え、一安心しました。帰りはバスで帰りました。バスは結構本数が出てます。ビルの前にバス停があって、みんなが並んでるのですぐに分かると思います。バスはどの区間を乗っても一律2ドル。おつりは出ないようなので、必ず2ドルを用意しておきましょう。乗ってる人も普通の人ばかりで、治安がどうのこうの、とかは感じませんでした。赤ちゃんがいるとベビーカーを持ってあげたり、みんないい人達ばかりだったので、安心して乗れると思います。ちなみに私は2日間とも行きはタクシー、帰りはバスでした。
(補足:下見の日の日記



本 番(スタートまで)

 
よいよ本番です。昨日は日曜日の昼という比較的交通量の少ない時間帯で20分程度だったので、余裕を持って45分前にホテルを出ました。結局心配は杞憂に終わって、20分程度で会場に着きました。ドアを開け、いざ!!です。
 プロメトリックセンターはビルの7階の半フロアだけを使っていました。思ったよりこじんまりとした感覚でした。「9時開始で30分前に到着の事」とあったのですが、私が着いた8時10分位にはまだドアが閉まっていて入る事が出来ませんでした。廊下には2、3人私と同じような人が待っていました。全員日本人でしたね(多分)。受験生はほんとに日本人もしくはアジア人ばっかりで、外人の人を見たのはほんとに数人だけでした。
 8時半にドアが開き、中に通されます。まず試験にあたっての注意事項が書かれた紙が渡され、それを読むように言われます。ま、内容はどうという事の無いものでした。(会場に一切のモノを持ち込まないでね、とか)しばらくすると「Sir.」と声が掛かって係の人の所に行きます。
 係の人からは、渡した紙の内容を理解したか?と聞かれます。当然はい、と答えるとNTSとパスポート、第2身分証明書の提示を求められます。私はクレジットカードを持っていってたので、それを提示すると「ではここにあなたの名前を漢字で書きなさい(write your name by KANJI, not English)と言われました。言われるがままに受け付け欄の所に名前を漢字で書きます。
 名前を書くと、紙と鉛筆2本を渡され、紙の余白にNTSの番号を控えるように言われます。言われるがままにNTSの番号を余白に書き、係の人がそれを確認しました。
 次にウェブカメラで写真を撮られます。反射防止の為でしょうか?メガネを外すように言われました。ハワイのプロメトリックだけかもしれませんが、受験生の管理システムはマイクロソフトのサーティフィケートというソフトで管理しているようで、メッセンジャーのチャット機能のパワーアップ版みたいな雰囲気でした。イメージとして受験生が来ると、割り当てたパソコンをログインさせて、撮った写真をその受験生のIDにくっつけて「今どのパソコンに誰がログインして使ってるか」を分かるようにしているようでした。
 写真を撮り終えたら、ロッカーの鍵を渡され、身体に付けている全てのものを外してロッカーに預けるように指示されます。持って行っていいのはパスポートだけ、ハンカチも、ティッシュも、時計も、目薬も全て駄目との事でした。私は寒がりなので、奥さんからストールを借りて持ってきていたのですが、これも駄目との事でした。女性の方、ストールをかけての寒さ対策は駄目です、必ず何か脱ぎ着出来る服を着て行って下さい。
 それら一連の作業が終わったら、いよいよ入室です。係の人に連れられ、パソコンの前まで連れて行ってもらいます。ちなみに9時開始のはずでしたがこの時点でまだ8時半過ぎ。噂通り着た順でちゃっちゃと済ませて行くような感じでしたね。早く帰って遊びたい人は早く行きましょう。
 パソコンに座ると、さっき撮られた写真がディスプレイに出ていました。「君だね?」みたいな顔をされたので、うなずくと「ではさっき書いたNTSの番号をここに入れてください。」と言われます。ANJOの受験生なら分かると思いますが、単位試験の感じと全く一緒です。そのIDを入れて、「スタートボタンで始まります」という画面が出るので、緊張のままスタートボタンを押すと、いよいよスタートです。



会 場 に 関 し て

 
ず、PCのスペックですが、はっきり言って相当古いです。モニターはTFT液晶ではなく、古いブラウン管のタイプ。ウィンドウズは98でペンティアムUが入ってました。マウスはインテリマウスではなく、ホイールは付いてません。シュミレーションで探す時に少しストレスを感じました。ま、特に気になると言うほどではありませんでしたが。
 各デスクに一つヘッドホンが付いていて、集中したい人はそれをかける事が出来ましたが、特に外がうるさい(NYの会場なんかはクラクションの音が凄くてかけないとやってられないそうです)訳でもないので、私は全く使いませんでした。
 ハワイの会場はブースは15席〜20席しかなく、思った以上に小さいです。会場自体はそこそこ綺麗で、トイレも清潔でした。便座には使い捨ての紙シートも付いてたので、気にする必要は無いでしょう。
 係の人は10分に一度くらい見回りに来ます。ま、カンニングなんてこの試験では不可能に近いですね。(やるつもりもありませんが、敢えて出来る可能性と言えばパスポート(中身はノーチェックで持ち込み可能)に書き込む位でしょうか?)
 休憩は各テストレットが終わった時にしか取る事が出来ません。(テストレットが終わった時に「休憩しますか?」という画面が出てきて、「はい」を選ぶと「ただいま休憩中」というスクリーンセーバーに変わり、「いいえ」を選ぶと次のテストレットに進みます。)テストレットが終わったら休憩はいつでも、何分でも取る事は出来ますが、逆に言えばもし問題を解いている途中でめちゃめちゃ気分悪くなっても休憩を取る事は出来ません。ペース配分と自分の体調をよーく考えて休憩を取りましょう。
 休憩中は何でも出来ます。私はドライアイなので休憩の度に目薬を差して、水を飲みました。会場には自動販売機もあるので、水分補給は出来ますが、やはり水を持って行くのが一番良いでしょう。



試 験 の 印 象

 
ース配分ですが、MCは一問90秒を目安にすればいいと思います。あくまで私の考え方ですが、見直しはしない!!のをオススメします。するだけ無駄です。ある意味時間との勝負なので、迷う問題はもう直感に頼って、ウダウダ考えないのが一番の攻略法だと思います。ぱっと見て分かんないって事はそれだけ自分の実力が無いって事です。受かる準備をして臨んだ自分が分からない、という事は自分の見込みが甘かったか他の受験生の人も分からない、という事です。後者ならそういった問題は採点対象から外れます。捨てましょう。
 リサーチは運です。もう駄目なら駄目でしょうがないです。ただ、気付いてない方がひょっとしたらいるかもしれませんが、リサーチの方法で「advance」という画面があって、「この単語を入れる、抜く」というのを選ぶ事が出来ます。この機能は必ず使いましょう。グッと自分の求めているパートが出てきます。
 いずれにしても、配点比率はMCの方が圧倒的に高いんだからまずはMCを完璧にやりましょう。シュミレーションはおまけだ、位の気持ちでやった方がいいような気がします。MCが解ける人はシュミレーションもある程度は出来ます。MCを8割解ければ、それだけで56点(配点比率70%×80%)とれてます。残りのシュミレーションで6割ちょい取れれば合格ラインです。
 MCについて思ったのですが、一問解いたら次の画面に移る今の制度になった今、恐らくMCで連問になってる問題は出ないのではないのだろうか?と思ってます。例えばキャッシュフローの表が出てて、「Q1:営業キャッシュフローはいくらか?Q2:投資キャッシュフローはいくらか・・・・」で5問くらい続くような問題です。PC試験でこの形式の問題を出そうと思ったら一問解く度に前の、前の前の、前の前の前の問題に戻って表を見ないといけません。ちょっと厳しいかな、と勝手に思ってます。そういったタイプの問題はシュミレーションで出すんでしょうね。実際私の試験の時にはそういった問題は出ず、すべて一問一答式の問題が90問ありました。
 という事は前より楽になったのか?私は逆だと思います。前以上に広い範囲で問題が出されるという事を意味し、前以上に浅く広くやらないといかんのかな、ヤマは張りづらいのかな、と思ってます。実際私が受けた時も、「え?そんな分野も出るの?へー、そこをそんなに突いてくるんだぁ・・・勉強してないな。」という問題が何問も出てました。ホームランで点を取るのは難しいですね。ヒットを積み重ねて行くしかないでしょう。
 ちなみに、試験中スプレッドシートとかいうエクセルもどきのよく分かんない表計算ソフトは一切使いませんでした。全く必要ないですね。計算機さえあればよし、です。




試 験 終 了

 
験が終わると係りの人の所に行き、終わった時間を書き入れます。書き終わったら、係の人から「お疲れ様でした」と言われて一枚の紙を渡されました。「確かに今日この試験をあなたは受けました、問題の疑問があれば○○(連絡先)まで、係員が不正な行為をしてるようだったら○○まで」という内容のものでした。前述の通り来た順でスタートさせられるし、受検科目も異なるので、試験が終わる時間もまちまちです。前までは終わった人と出来の感想や開放感を味わえたそうですがそれも無し。少し寂しい気もしますがしょうがないですよね。一人でバス停に向かってホテルに帰りました。
 とにかく終わりました。疲れ、というのは不思議とそう無かったですね。開放感もその日はそんなに無かったです。緊張してたんでしょうね。ハワイの遊べーという雰囲気の中で試験を受けるのはなかなか厳しかったです。ま、やれやれです。大きな、大きな区切りが付きました。また日本に帰ったら勉強せねば!!!
(補足:終わった日(2日目)の日記



バスについて

 
回の試験で既に3回目となったハワイ受験。こうなったらもう手馴れたもんです。ただでさえお金のかかるこの試験、出来る事なら無駄なコストは抑えたいと思った私は、思い切ってバスを徹底的に利用しました。 

まず最初に!!
 バスは時間通りには来ないようです。現地の人に聞いたのですが、時刻表なんてあって無いようなもんだとの事でした。ですから試験日、会場までの手段は必ずタクシーを使いましょう。これは必要経費です。
 
空港→ホテル編
  空港に着いたら、登場口を出て上に上がりましょう。案内図にはどこにも「バス乗り場」と書いておらず、「国内線乗り継ぎ」という表示が見えます。不安になると思いますが気にせずエスカレーターで2階へ上がり(団体客の集合口は1階なので、日本人に着いて行くと辿り着けません)、バス乗り場を探します。
2階へ上がって、外を見ると向かって左側が国内線の空港ロビー、右がバスの停留所となっています。なのでエスカレーターを上がって右へ向かうと停留所に辿り付けるでしょう。
しばらく待つと、「ワイキキ」とか「ワイキキ・ホテル」とか書いてあるバスが来ます。現地の人ばかりで不安になりますが気にせず乗りましょう。
バス代はどんだけ乗っても2ドルです。相当長い時間かかってワイキキに着きます。不安と戦いながらじっと耐えて乗りましょう。
あらかじめバスの運転手に「○○は停まる?」と聞いておけば、目的地の停留所に停まった時にマイクで「ハイアット!!」とか教えてくれます。なので、勇気を出して声をかけましょう。
 
ホテル→空港編 
 試験も終わり、いざ帰ります。ハワイの空港は3時間前に着いておかないとならない、と言われていますが、そんな時間にはまだゲートも開いていません。時間は余り気味になると思うので、余裕があるならば思い切って帰りもバスを使ってみましょう。
バスは前述の通り時間通りに来ませんが、空港行きのバスは30分に一本は出ているようです。「19」と「20」が空港行きのバスの番号なので、バス停でじっとその番号が来るのを待ちましょう。
バスに乗ればこっちのもんです。2ドル払ってずーーっと乗ってれば空港まで連れて行ってくれます。
飛行機会社によって到着口が異なるので、空港に近づいたら運転手さんに「○○(飛行機会社)はどこで降りればいい?」と聞いておけば「次だよ」とか「教えてやるよ」とか言ってくれます。
基本的に運転手さんは親切です。怖そうに見える人もいますが、質問には必ず答えてくれます。ま、やっぱり基本は思い切ってコミュニケーションを図るって事でしょうね。
 
 結果、初めて受けた時は行き帰りタクシーを利用して約70ドル程かかったのが、2回目は行きだけバス、帰りタクシーで35ドル程度、3回目の今回は生き返りバスでたったの4ドルでした。7000円の違いって大きいですよね。もう次回からはバスを使います。皆さんも是非利用してみて下さい。




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